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 臨済録りんざいろく
一巻 正蔵48、続蔵2-23
『臨済録』には現在五種のテキストが知られるが、すでに解説に記したように、『四家語録』を除いて、すべて宣和二年(1120)に円覚宗演が重刊したものの系統である。宗演の重刊本は、咸淳重刊の『古尊宿語録』がもっともよくその原型を伝える。
また、大正大蔵経のテキストは、元本をわが永享九年(1438)に覆刻したもので、馬防の序のほかに林泉従倫、郭天錫、五峰普秀の三序のあるのが特色である。それらの事情については、柳田の「古尊宿語録考」(「花園大学文学部研究紀要」二)および『臨済録』(「仏典講座」6)を見られたい。
また、臨済義玄の史伝と説法の原型については、『祖堂集』十九、宋版『伝灯録』十二、二十八、『宗鏡録』九十八などによるべく、この点も柳田の『臨済ノート』に説がある。 (禅籍解題 111)
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 Last Update: 2003/02/21