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関連論文:『画賛解釈についての疑問』 |
【第11回】 「春誦」「春夜誦書」
梅渓図 ([122]、366頁、筆者不詳、玉隠英璵・万里集九賛、静嘉堂蔵) 註釈者不明 詩一 半點纔開連戸香、矧今數百樹中央。 羅浮淡月錦城雪、夜漏書多春誦床。 『禅林画賛』では「春誦床」の註に「これでは語をなさないため、意味不明」とする。「語をなさ」ぬことはない、春(夜)の読書をいうまでである。 『翰林五鳳集』巻一に、月舟の「聴童子春夜誦書」詩あり、続いて「童子春誦図」と題する詩が五つある。巻四には「花院春誦」の題もある。「床」は、「竹墅対床読書」(『翰林五鳳集』巻四一、琴叔詩)という例に見るとおりである。 初出『禅文化研究所紀要 第25号』(禅文化研究所、2000年)
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