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関連論文:瓢鮎図・再考


【第9回】 詩九 (西胤)俊承

鮎何所図、用箇大葫蘆。 (鮎をおさうるに、何の所図つもりぞ、箇のだい葫蘆ころを用う)
捺住捺不住、唯供一笑娯。おさとどむるも捺えとどめざるも、唯だ一笑の娯を供するのみ)

詩九 西胤俊承(1358〜1422)、夢窓派。相国寺に住す。

「捺住捺不住」、『禅林画賛』では「捺へ住めんとして捺へ住めず」と訓じているが、「捺住するも捺不住も」とすべきか。詩一五に「おさるかおさざるか」とあるのと同じ方向の表現であろう。


【訳】鮎を抑えるのに、何のつもりで大瓢箪を使うのか。
抑えられるか抑えられぬか。いずれにしてもお笑いぐさ

初出『禅文化研究所紀要 第26号』(禅文化研究所、2002年)

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 Last Update: 2003/10/07