2018年6月25日（月）に小川隆先生をお招きして「語録」会読会を開催しました。
小川先生は駒澤大学の教授で、唐宋代の禅思想史研究の第一人者でいらっしゃいます。ご著書に『語録のことば 唐代の禅』（禅文化研究所・2007年）、『臨済録――禅の語録のことばと思想』（岩波書店・2008年）、『続 語録のことば 「碧巌録」と宋代の禅』（禅文化研究所・2010年）、『語録の思想史――中国禅の研究』（岩波書店・2011年）などがあり、今年の4月に弊所の顧問にご就任いただきました。
「語録」会読会は2015年4月に始まり、毎月1回のペースで開催されております。今年度から『五家正宗賛』の会読が始まりました。『五家正宗賛』は1254年に編纂された禅籍で、禅宗初祖の菩提達磨から五家（禅宗の五つの流派、臨済・曹洞・雲門・潙仰・法眼）にいたる著名な祖師74人の略伝を収めています。日本では五山時代から江戸時代にいたるまで多くの人々により読み継がれてきました。
テキストは『五山版中国禅籍叢刊』第3巻（椎名宏雄編・臨川書店・2015年）所収の五山版を用いております。4月と5月の2回で菩提達磨の章を読み終え、今月は六祖慧能の章に入りました。これから数回かけて同章を読み終える予定です。
会費は無料で、禅籍に馴染みのない方にもご参加いただけます。今後の日程につきましては、下記ページをご覧ください。
小川隆先生の「語録」会読会
また『五家正宗賛』の概要につきましては、下記ページをご覧ください。
禅語データベース『五家正宗賛』
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